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産業政策部観光・シティプロモーション課
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青森県むつ市中央一丁目8-1
電話:0175-22-1111(代表)
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干しナマコの加工生産などで知られ、川内地区で水揚げされている『ナマコ』についてお伝えします。 |
ナマコは、国内では北海道から九州および沖縄の沿岸に広く分布(生息)しており、本県の沿岸でもほぼ全域に見られますが、特に陸奥湾に多く分布しています。
ナマコの産卵は、主に5月中旬から7月中旬に行なわれます。受精後約12時間でふ化し、幼生のまま2から3週間浮遊した後、藻などに付着し、ふ化後50から60日で付着物から離脱して海底の生活に移ります。また、ナマコは夏期(およそ7月から10月)には夏眠し、成長しません。実質的な成長期間は11月から6月になります。
ナマコの成長は、一般的には1年で5センチから6センチ、2年で13センチ、3年で18センチ程度の大きさになると言われています。
ナマコは、小型底びき網漁業、採貝漁業、刺し網漁業等により漁獲されます。
全国の主な産地は、北海道、青森県、山口県、兵庫県、石川県となっており、青森県は全国第2位のナマコの産地となっています。
生ナマコの90%は水分で低タンパクです。コリコリ感はタンパクのコラーゲン、軟骨にはコンドロイチン硫酸を含み、ナトリウム、マグネシウムなどのミネラルに富み、ビタミンB2や葉酸が多く含まれています。 |
川内町漁協青年部は、平成11年度からナマコの資源調査や資源管理、加工等に積極的に取り組み、その取り組み内容が評価され、平成16年の全国農林水産祭で本県の水産業界で始めて天皇杯の栄誉に輝きました。
現在、漁協ではナマコ資源を守るため、密漁防止活動にも力を入れて取り組んでいます。
平成18年度川内町漁協のナマコの漁獲数量・金額は、約298t・5億7千万円となっていて、全国屈指の漁獲数量となっています。また川内町漁協では、ナマコ資源を増やすため、ナマコ増殖礁などの整備にも積極的に取り組んでいます。
川内町史によると、江戸時代、北前船で干しナマコや干しアワビなどが長崎貿易品として、中国に輸出されていたと記述されています。
現在、漁協では干しナマコの加工生産を積極的に進めており、その製品は神戸経由で香港に輸出され、中国で『川内産干しナマコ』のブランド化に向けた取り組みをしています。
川内町漁業協同組合
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