ジオサイトとは

ジオサイトとは、ジオパークの中にある特徴的な大地や地質資源の場所(サイト)を指す言葉です。広い下北地域の中には、特徴的な資源がそこかしこに存在します。このページでは、数ある資源のうち、18箇所を紹介します。  

大間崎

本州最北端の大間崎は別名、鳥居崎とも呼ばれます。大間平は海岸段丘からなっていて、大間崎の突端から沖に800mほどの場所に位置する弁天島には灯台があり、周囲約2.7kmの島は、流紋岩質の柱状節理の発達した岩石で、海峡の早い潮流による侵食から残された島です。

津鼻崎

大間町と佐井村の境界にある材木山の海に突き出た西端が津鼻崎です。10m程の断崖が1kmにもわたって続く第三紀中新世の火山岩でデイサイトの美しい柱状節理が見られます。地域の人々が「材木石」と呼び、集落名が「材木」であることも頷けます。

願掛岩

佐井村矢越岬の突端に二つの巨大な岩塊が海と空に向かって突き出しています。流紋岩からなり、5から6角形の長さ2から10mに及ぶ長い柱状節理を見ることができます。ここには祠が祀られ、古くから信仰の対象となっています。

縫道石山

佐井村福浦の南東にあり、標高626mの岩塔状の形をした火山岩頸です。古い火山岩からなり、石英・斜長石の斑晶の大きいデイサイトで構成されています。岩肌には氷河期を生き残った地衣類「オオウラヒダイワタケ」の群生があり、国の天然記念物に指定、保護地域となっています。

仏ヶ浦

下北半島の西岸にある半島を代表する景勝地です。白緑色の凝灰角礫岩はおおよそ1500万年前のグリーンタフ造山運動によって出現し、100m近い高さの奇岩・怪石が2kmにも渡って連なっています。国の名勝天然記念物にもなっています。

福浦地区 下ノ崎周辺

平舘海峡に面する長後の長浜海岸、福浦周辺さらに南東の親不知にかけて、尻屋崎と同様、下北半島で最も古い基盤岩が分布しています。福浦地区の下ノ崎には千枚岩質の粘板岩や輝緑凝灰岩などのなかに挟まれている石灰岩に石英閃緑岩の貫入によって生じた接触交代鉱床があり、赤鉄鉱、黄銅鉱などの鉱物が見られます。

鯛島

脇野沢村の牛の首岬の沖合800mにある、鯛が水面を泳ぐような姿に見える2つの島です。弁財天が祀られているため弁天島とも呼ばれます。周囲は400m程、安山岩質の火山角礫岩や凝灰角礫岩、火山礫凝灰岩から構成され、安山岩溶岩を挟んでいます。付近一帯の海域は、鯛島海中公園となっています。

川内川(大滝)

川内川は延長約30kmと下北半島内で最も長い流路を持っている川です。先第三系からなる渓谷は、いろいろな見所があります。中でも高さ5m、幅8mの大滝周辺では、河床岩盤に多くのポットホール(おう穴)があり、自然の造形美を楽しめます。

安部城鉱山跡

川内港の北方約7km、安部城川沿岸国有林内にあります。明治42年から大正14年まで操業され、最盛期の大正時代には、日本三大銅山の一つとして全国的にも知られた鉱山でした。現在は精錬所跡地から煙突へ設置した煙道と2本の巨大な煙突が残っています。

尻屋埼

下北半島の東北端、太平洋と津軽海峡とを分ける位置にあります。下北半島で最も古い岩石や地層は、この尻屋崎付近と半島西部の長後から川内ダムにかけて見られます。下北半島の基盤岩類で、付加体堆積物として調査研究がされています。

猿ヶ森砂丘

下北半島の太平洋岸、尻労地区から小田野沢地区にかけて海岸と平行して南北17km、東西2km余に広大な砂丘があります。最も大きな砂丘は高さ20mにも達し、風でつくられた「風紋」が美しく、海岸近くには「鳴砂」もあります。また、砂丘地内には、ヒメマリモの生息地として有名な左京沼などの沼沢地もあります。 

ヒバの埋没林

猿ヶ森集落から東へ約1km、海岸線から約900mの内陸部の砂丘内にあり、県の自然環境保全地域になっています。砂丘が移動し埋没したもので、ヒバの埋没林を見学することができます。

物見崎

東通村と六ヶ所村との境界に位置し、太平洋に突き出た標高25m程の海食崖です。北の尻労地区から南の針のへし種差海岸まで砂丘海岸ですが、この付近一帯が岩石海岸で、古い火山の吹越山地をつくっている玄武岩室の集塊岩や溶岩からなる岩石海岸を形成しています。 

恐山と宇曾利山湖

日本三大霊場の一つ恐山は、活発な噴気活動が見られ、地下深部での地震活動も認められることから活火山の一つとされます。カルデラは、直径4~6kmでその中心にはカルデラ湖である直径約2mkの宇曾利山湖があり、pH3.5から4.0の強酸性ですが、ウグイが生息しています。

ちぢり浜の侵食海岸

津軽海峡に面した大畑町赤川地区にある「ちぢり浜」。ここでは、長年の海食によってできた奇岩・怪石が見られ、また、海岸段丘や干潮時には浸食された地形や多数のポットホール(おう穴)も見られます。

薬研渓流

大畑地区から県道薬研線を西に向かった場所にあります。渓流沿いには遊歩道があり、川岸や海底の岩石は新第三紀中新世の緑色凝灰岩や火山角礫岩、火成岩類からなり、割れ目から湧出する温泉や河床のポットホール(おう穴)などの渓谷美をつくっています。 

津軽海峡に面した海崖

津軽海峡に面した関根地区から東通村稲崎地区までの海岸には、高さ20m程の段丘崖が発達しています。この段丘崖は、主として新しい第四紀の地層からなり埋木のある泥炭層や貝化石などを含んだ泥層や砂、礫、火山灰など大地をつくっている地層がどのようにできるのかを知ることができます。 

田野沢海底林

むつ市街地から西に20kmほどの田野沢海岸にあります。海岸に近い潮間帯で発見されたもので、関根浜の海底林と同様、サワラやスギの海底林が確認されています。サワラもスギも現在の下北半島では自生していない樹木です。