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令和7年度一般施政方針

むつ市議会第263回定例会(令和7年2月18日)

 

 地方分権の推進や財政状況の悪化といった背景をもとに、国が総力を挙げて推進した市町村合併、いわゆる「平成の大合併」は、スタートから四半世紀が経過し、平成17年3月14日に新たな歩みを始めた私達むつ市も間もなく20年を数えることとなります。

 市町村合併に当たりましては、新たなまちが自立性を発揮し、その役 割を担い続けることへの期待と、歴史や文化といった地域アイデンティ ティが喪失することへの不安との交錯の中で進む場合が多いものと認識 しておりますが、当地域におきましては、もとより、一部事務組合など の枠組みをはじめ、行政の多くの分野において連携があったことや、通 勤、通学、医療、買物などの日常生活でも、行政区域を越えた生活圏が 築かれていたことで、多様な価値観や地域特性を持ったコミュニティが、新市の中に複層的に維持され、それぞれが個性と輝きを失うことなく今 に繋がれているものと受け止めております。

 しかしながら、この20年間、新市のまちづくりは決して平坦なものではなく、人口急減により環境、価値観、枠組みが大きく変わる中で、縮小、マイナスの負荷と対峙し模索しながら一歩ずつ歩みを進めてまいりました。今の私達の暮らしがあるのは、市民の皆様一人ひとりが、地域の多様性を認識し、互いに敬意をもって認め合い、何事にも創意を持ち寄ってつないできた努力の上にあることは論をまたないものであります。

 そして、合併から19年目となった令和6年度におきましては、日本ジオパーク全国大会の開催やリサイクル燃料備蓄センターの操業開始をはじめ、教育、産業、医療など、合併後の新たなむつ市が既存の枠組みを超え、挑戦してきた数々のテーマが大きく前進、飛躍した特別な1年となりました。 新市誕生から20年の節目を迎え、むつ市が次の未来への展望を描くに当たりましては、これまでの取組に甘んじることなく、今まで以上にあり得る未来を広く探索し、新しい価値を創造し続けることが求められるものと強く自覚しております。

 

 令和7年度の予算案におきましては、私が公約とした6つの約束をしっかりと前進、発展させることはもちろん、むつ市の最上位計画である

「むつ市総合経営計画」に掲げる将来像「笑顔かがやく 希望のまち むつ」の実現のため、後期基本計画で定めた基本方針を最重点事項として、施策項目との整合を図った予算編成としております。   

 本定例会に提案いたします予算を一言で表すと「むつの未来を切り拓く攻めの予算」であります。今と未来へ投資し、住み続けられるまちづくりのため、過去最大規模となる409億1,700万円を計上し、文字通り未来を切り拓くための多くの新規、拡充及び継続事業を盛り込んでおります。その概要を4つのテーマに区分して御説明いたします。

 

 まず、一つ目は「未来のむつを支える人への投資」であります。

 本年4月に開校する八戸学院大学むつ下北キャンパスの運営費を支援することにより、地域医療の確保に向けた人材育成体制を構築します。

 次に、全てのこどもの育ちを応援するため、保護者の就労要件を問わず、満3歳未満の未就園児が保育園等を利用できる環境を整えます。

 次に、老朽化の著しい現在の教育研修センターを旧田名部カトリック幼稚園に移転するための調査・設計に着手し、不登校支援の機能強化を目指します。

 次に、国が進める中学校の部活動改革に応じて、地域クラブ活動を発展的に展開していくため、東京大学と連携し、むつ☆かつ等の取組に動作解析などの科学的分析を導入し、より効果的なトレーニングを行うとともに、こどもたちの知的好奇心を高めながら、広い視野を持ち、地域社会に貢献できる人材の育成を図ります。

 

 2つ目は「今と未来を守る防災・DXへの投資」であります。

 令和8年4月の供用開始を予定しております「デジタル防災センター」につきましては、災害現場のリアルタイム映像等を一体的に表示可能とするマルチ映像システムの導入等、引き続き災害対応力強化に向けて整備を進めます。

 次に、防災放送アプリの更なる利用促進を図るため、町内会に専用の IP無線機を整備し、非常時における円滑な情報伝達体制を確立します。

 次に、むつ市観光アプリ「キラナビ」の活用に加え、「釜臥山展望台」への山道に再生可能エネルギーを活用した誘導看板の設置を行うなど、観光分野におけるスマートシティの取組を一層推進します。

 次に、不登校児童生徒の居場所づくりや学びの場を提供するため、令和7年度内に「むつ市メタバース教育支援センター」を開設し、多様な学びの場として本格的な運用を開始します。

 

 3つ目は「むつの魅力を切り拓く産業への投資」であります。

 若年層の地元就職、地元定着を促進するため、企業訪問による誘致活動を強化するほか、既誘致企業や青森県との企業誘致に向けたネットワークを構築し、雇用機会の創出を図ります。

 次に、担い手不足などの農業分野における課題の解決のため、東北大学と連携して、地域の特性をいかした産業の複線化・高度化を目指します。

 次に、湯野川温泉濃々園について、令和7年度からは建設工事へ着手 し、引き続き下北周遊観光の拠点施設としての整備を進めてまいります。

 次に、防衛省が実施する芦崎湾の浚渫工事により失われるナマコの生息場について、新たに陸奥湾内にナマコ増殖場を整備し、ナマコ資源を保護するとともに、安定した漁業経営の継続を図ります。

 

 4つ目は「笑顔で住み続けられる生活への投資」であります。

 公共交通の維持・確保等に向けて、最先端技術を活用した自動運転車 両による実証運行を実施し、市内交通への影響等の課題抽出を行います。

 次に、市民の皆様の健康寿命を延伸するため、身体活動を行う時間を1日10分、歩数換算でプラス1,000歩増やせるよう、環境の整備を行うなど、運動習慣の定着と健康意識の向上を図ります。

 次に、インフルエンザワクチンの接種助成の対象者の上限を、現在の小学校6年生から高校3年生相当にまで拡大するとともに、妊婦を対象としたRSウイルスワクチン接種費用の一部助成を開始し、市内全体での公衆衛生基盤の向上を図ります。

 次に、「こどもまんなか社会」の実現や「むつ市こどもまんなか宣言」に伴う取組として、こどもの安全、安心を見守り、子育て世代の不安解消へ向け、居住誘導区域に官民連携による見守りカメラを設置します。

 

 以上が、「むつの未来を切り拓く攻めの予算」の概要であります。

 

 現在、国では次の10 年を見据えた「地方創生2.0 」を起動し、「都市」対「地方」という二項対立を脱却し、都市に住む人も、地方に住む人も、相互につながり、高め合うことで、全ての人に安心と安全を保証し、希望と幸せを実感する社会の実現へ向けた取組をスタートしました。

 この取組は、官民が連携して地域の持つ潜在力を最大限引き出し、ハードだけではなくソフトの魅力が新たな人の流れを生み出し、新技術の活用により一極集中を是正し、多極分散型の多様な経済社会を構築していくというものであります。

 令和7年度予算案では、この地方創生の流れをしっかりと捉えるべく、先程御説明申し上げました各事業を含め、16 事業に「新しい地方経済・生活環境創生交付金」を活用し、多方面から課題の根源にリーチすることで、変革の原動力としております。

 

 結びとなりますが、私達が取り組む各種施策の着実な実行の先には、目指すべき市の将来像「笑顔かがやく 希望のまち むつ」の実現があります。しかし、私達が思い描く在りたい将来像は、釜臥山の彼方にあります。

 釜臥山の彼方。その先の高い将来像を追求することを信念に、その信念が政策一つひとつの思いを具現化し、在るべき将来像を上書きし続けるむつ市であること、これに向かって引き続き力を尽くすことをお約束申し上げ、令和7年度施政方針とさせていただきます。

 
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