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平成27年度一般施政方針

平成27年度一般施政方針を掲載しています。

むつ市議会第223回定例会(平成27年2月25日)

生き残るのは、最も強いものではなく、最も賢いものでもなく、変化に対応できるものだけである。
これは、進化論を唱えたチャールズ・ダーウィンの考えを示したと言われている言葉です。社会の変化、それは否応なしに訪れ、気がついた時にはもう手遅れ、取り返しのつかない状況に追いやられている場合があります。これは種としての生命も、自然環境もそして地方自治体も同様であろうと考えます。
むつ市議会第223回定例会の開会に当たり、平成27年度の市政運営に臨む所信の一端を申し述べ、議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げる次第であります。

むつ市長 宮下宗一郎

時代認識

  今、世界の経済状況に目を向ければ、途上国やいわゆるBRICSが中心となって成長を続け、人口も総じて増加傾向にあり、その成長の礎となっています。とりわけ、アジア諸国の成長は著しく、新たな市場を求めて、企業やその背景となる国家など様々な主体の競争が加速化しています。
 翻って、我が国は、戦後70年という節目の年を迎え、緊迫する国際情勢を横目に、東京を中心とする首都圏、そして大企業を中心にいわゆるアベノミクスによる景気の浮揚が期待されている状況にありますが、その波及効果は未だに地方に届いているとは言い難い状況にあります。
 このような中、国は、地方の有する地域資源を活かした自発的な取組を促し、その成長を促進するため、地方創生の施策を新たに実現しようとしています。

むつ市の現状

 一方、我が市は、これまで4年連続の黒字決算を維持してきたものの、経常収支比率をはじめとした各財政指標は芳しいものではなく、極めて硬直性が高い脆弱な財政構造が続いていると言わざるを得ない状況にあります。
 そのため、これまでのような財政運営を続けた場合、赤字団体はおろか財政再生団体への転落も十分危惧されるところであり、仮にそうなりますと、国、県の厳しい関与の中、公共施設の閉鎖をはじめとする徹底的な歳出削減と増税などの歳入増加が義務付けられ、市民の皆様にも「高負担、低サービス」という状況をあえてお願いせざるを得ないことも考えられますことから、「今日と同じ明日は迎えられない」という強い危機感をもって、日々の改善を行い、財政運営に取り組んでいかなければなりません。

予算編成方針

 このような現状を踏まえ、平成27年度予算案においては、「持続可能な財政運営」及び「財政の健全化」を最重要事項とし、安定的な財政基盤を確立するためのリスタートの年度と位置付け、私をはじめとした特別職の給与及び管理職手当に加え、職員の給与の減額措置を実施することとしたほか、補助金の減額や全ての事務事業について、選択と集中
による聖域のない歳出の重点化に着手したところです。
 また、限られた財源の中で、むつ市の成長を描くための施策として、「むつ市成長戦略2015 -希望のまち実現に向けた5つの重点施策-」を掲げ、積極的な展開を図ることを旨として予算案を編成し、その結果、平成27年度むつ市一般会計予算案の総額は、323億7,200万円と今年度に比べ4億100万円、率にして1.2%の減となったものであります。

主要施策

 次に、「むつ市成長戦略2015」における主要施策について申し述べます。この主要施策の5つの柱は、私が選挙公約で掲げた5つの重点目標から構成されています。
 まず1点目のむつ市の元気の向上に繋がる政策、すなわち、地域経済の活性化のための施策として、「むつ市のうまいは日本一!」推進プロジェクト事業を引き続き実施するほか、アグリビジネス推進事業、産学官金連携による農林畜水産業支援、さらには水産基盤整備事業について重点的に取り組みます。
 2点目のむつ市の暮らしの向上に繋がる政策、すなわち、子どもから高齢者までが健康に安心して暮らせる施策として、新たに、健康マイレージ事業に取り組むほか、子育て支援事業や民間との連携による高齢者見守り事業を積極的に進めます。
 3点目のむつ市の教育の向上に繋がる政策、すなわち、むつ市の将来を担う子どもたちのための施策として、引き続き小中一貫教育の推進を図るほか、老朽化した脇野沢小学校の建設や非構造部材の耐震化などの学校整備事業、新体育館基本構想策定事業に取り組みます。
 4点目のむつ市の安全の向上に繋がる政策、すなわち、生活の安全・安心を確保するための施策として、地域防災の要となる自主防災組織の設立促進や消防団車両の整備、生活環境の利便性を図るため横迎町中央2号線整備事業、市営住宅建て替え事業に取り組みます。
 最後に5点目のむつ市の魅力の向上に繋がる政策、すなわち、賑わいを創出し、交流人口の増大を図る施策として、新たな観光の切り口となるジオパーク構想推進事業やクルーズ客船歓迎事業を行うほか、薬研温泉開湯400年記念事業、歴史ある大湊の観光スポットとして「北の防人大湊安渡館」、「大湊展望台」を開館させます。

結び

 以上、平成27年度の主要施策について概要を御説明申し上げましたが、本年は国や県においても、人口減少対策に取り組む地方創生元年との位置付けで、まち・ひと・しごと総合戦略を策定することになります。
 むつ市もまた、この総合戦略を策定し、さらには定住自立圏を形成するための準備をする一年になります。
 人口減少という大きな変化に対応し、我がむつ市が消滅可能性自治体から脱却し、生き残っていくためには、不断の改革を実行し、行政のあり方も大きく変化しなければならないと考えています。時代にふさわしい行政のあり方、市民協働参画という視座から市民の皆様との向き合い方を常に見出していく行政改革をも実現したいと考えています。
 冒頭にも触れましたが、変化を厭わない挑戦する気持ちを常に持ち、我々、むつ市役所が一丸となって、この自治体間の競争に勝ち抜いていく第一歩の年としたいと考えています。
 議員各位、そして市民の皆様の御協力を改めてお願い申し上げて、所信の一端といたします。

 
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