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平成28年度一般施政方針

むつ市長 宮下宗一郎

はじめに

 「むつ市には何もない」そのような声を、私はむつ市内で様々な講演をさせていただく中で、多くの市民の方々から聞いて、そして2年が経過しようとしています。果たして本当にそうなのか。
 むつ市議会第227回定例会の開会に当たり、平成28年度の市政運営に臨み所信の一端を申し述べ、議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げる次第であります。

 

時代認識

 今、グローバル化の波は、むつ市のすぐそばにまで押し寄せ、その大海原に向かった航海を静かに求めてきています。
 世界市場を視野に入れた成長戦略を有する民間企業のように、我々むつ市役所が先頭に立って視野を広げ、諸課題への解決方法を具体的な政策として実現し、結果を出す稼げる地域に変革していく必要があります。
 グローバルな視点で市場のニーズや変化を先取りし、それに向かって日々挑戦し、行動すること。まさに絶え間ない改革だけがむつ市の未来を切り開くという思いを強くしております。

むつ市の現状

 一方で、むつ市の現状について申し上げれば、財政の運営については自治体としての存立が危ぶまれる非常事態が続いています。
 昨年8月にお示ししたむつ市財政中期見通しでは、平成27年度予算額を前提とすれば、平成32年度の累積赤字が20億円を超える見込みとなっています。
 私は、財政運営を考えるときにいつも思うことがあります。それは、30代で市長という職責を担わせていただいていることについてです。50年先を見据えるということ、まさに私はこれを自分が生きていく時間軸として自覚しています。
 すなわち、後世代、子どもや孫の世代に負担の積み残しは絶対にしない。自らの責任として財政構造改革を実行しなければならないということであります。
 来年度も、私自身も含めた特別職給与、管理職手当に加えて一般職員給与の減額措置など自らが身を切る不退転の決意で、歳入については、国や青森県をはじめとする関係団体との連携を深め、歳出については、市民の皆様の負担を最小限に抑えつつ徹底した歳出削減に取り組むことで、むつ市の未来に希望のあかりを見いだしてまいりたいと考えています。

予算編成方針

 続きまして、予算編成方針について、収支の見通しを御説明申し上げます。
 まず、歳入については、その約3割を占める普通交付税が、市町村合併の特例加算が段階的に減少されるのに加え、国勢調査に基づく人口の減少により、更なる減額の可能性があり、歳出については、大畑診療所が抱える不良債務の解消や、むつ総合病院に対する債務負担行為の履行、国民健康保険特別会計が抱える累積赤字の解消など、今後も多額の一般財源の投入が不可欠となっています。
 こうした厳しい状況を踏まえ、平成28年度の予算編成におきましては、財政の健全化を最重点事項とし、事業の抜本的な見直しも含めた徹底した緊縮財政を基本としました。
 一方で、将来にわたって持続可能な財政運営とまちづくりを両立し推進するため、合併特例債制度を活用し、新たに地域基盤安定化基金を創設し、将来、限られた財源の中においても、計画的にむつ市の成長の実現を目指すこととしました。
 この結果、平成28年度一般会計予算の総額は同基金を除き319億1,400万円となり、前年度に比べ、1.4パーセントの減、同基金を加えると329億1,400万円となり、前年度に比べ、率にして1.7パーセントの増となったところであります。

主要施策

 このような現状においても、むつ市の成長を促し、希望を見いだすべく5つの重点施策についてとりまとめました。

元気の向上

 1点目は、むつ市の元気の向上に繋がる施策についてでありますが、中心市街地に活力とにぎわいを取り戻すため、「まちゼミ」を中心とした「新・3種の神器商店街活性化事業」として支援するほか、新たなビジネス及び雇用機会の創出を図るため支援機関と連携したワンストップの創業支援に取り組む「起業家ワンストップ支援事業」を実施するなど、地域経済活性化のための施策を展開してまいります。

暮らしの向上

 2点目は、むつ市の暮らしの向上に繋がる施策についてでありますが、新たに地域や職場等で健康づくりに取り組むための「健康リーダー育成事業」を推進するほか、切れ目のない子育て支援を実現するため、その拠点施設であるキッズパークの充実、及び子どもの安全確保のための「通学路見守り事業」の推進、さらには高齢者の方々がいきいきして安心して暮らせるよう「認知症高齢者等見守り事業」を実施するなど、子供からお年寄りまで安心して暮らせる施策を展開してまいります。

教育の向上

 3点目は、むつ市の教育の向上に繋がる施策についてでありますが、市民の皆様の生涯にわたるスポーツ・レクリエーション活動の充実を図るため、「新体育館整備事業」として総合アリーナの建設を進めるほか、学力向上等を目的とする小中一貫教育推進のため関根小学校に併設した関根中学校校舎の建設や、弘前大学及び青森中央学院大学と連携した、むつサテライトキャンパスにおいて、専門講座の開設や学生の滞在型学習及び地域資源を活用した産業振興施策を行うなど、生涯にわたる教育の充実を図るための施策を展開してまいります。

安全の向上

 4点目は、むつ市の安全の向上に繋がる施策についてでありますが、災害発生時における大湊地区の防災拠点とするための新大湊消防署の建設を進め、併せて消防機能の充実強化を図るほか、小中学校通学路の安全確保等のための、「街路灯LED化事業」として街路灯の増設事業を実施するなど、安全で安心して暮らせる毎日を実現するための施策を展開してまいります。

魅力の向上

 5点目は、魅力の向上に繋がる施策についてでありますが、平成28年度の日本ジオパークネットワークへの加盟を目指し、住民主体のジオパーク推進体制の構築を推進するほか、むつ市のイメージアップとブランド化、地域の魅力創造のための売り込みなどを戦略的かつ効率的に推進するため、「むつ市のうまいは日本一!」推進プロジェクト事業について、首都圏のみならず他の大都市圏も視野に入れ、農家や漁師の皆様の笑顔にもつながるシティプロモーション活動を行うなど、交流人口と滞在人口の拡大、そして稼げる自治体への脱却を図るための施策を展開してまいります。

結びに

 私は、「ない」「できない」ものから改革をはじめ、「ある」「できる」に変えていくチャレンジも自分の仕事であると考えています。
 かつてほどのにぎわいの「ない」商店街に活力を取り戻し、健康で長生き「できない」という課題にはみんなで無理のない取り組みを、取り壊されて今は「ない」体育館に代えて総合アリーナを、過大費用により「できない」とされていた街路灯の増設をLED化エスコ事業として、そして「何もない」ともいわれるむつ市をジオパークの力、さらに徹底的なシティプロモーション戦略で景勝地、特産品を磨き上げ、むつ市といえば誰もが知るように仕上げていくことに挑戦していきたいと考えています。
 昨年は、大学の「ない」むつ市に、むつサテライトキャンパスをオープンさせました。少子化の中、実際に大学を誘致するということは難しい。それでも今年からは、むつ市のまち全体がキャンパスとなり、今までいなかった大学生がむつ市で勉学に励み、地域の活気につながることが期待されます。何もなかったところからは大きな前進です。
 そして、「ない」ものを「ある」に変えていくその先に何があるのか。戦略は常にグローバルマーケットを視野に入れることが肝要であると考えています。
 昨年は地方創生がテーマでした。それぞれの地域にある当たり前の日常を売り物に変えていくチャレンジが求められたと言い換えてもいいかもしれません。見てみたい、食べてみたい、訪ねてみたいと多くの人が思うもの、そして聞いてみたいと思うストーリーについて日本だけをターゲットにするのではなく、世界を意識して構築していく実践が求められています。
 これまで述べた主要施策に加えて、むつ市役所にシティプロモーションの専属の課を創設し、産学官金連携した体制で、むつ市を本格的に世界に向けて発信する体制をつくっていく所存であります。
 しかしながら、これら政策の実行にあたっては常に財源の不足という問題が顕在化します。財源の獲得に向けた様々な工夫も行動も全力で行っております。昨年は、まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、下北圏域定住自立圏を実現し、国の関係省庁や青森県と数限りない交渉をしてまいりました。それでも苦しい。ですが、このような苦しい時だからこそ、『米百俵の精神』も必要であろうと私は思います。
 明治の初期、厳しい貧困にあった長岡藩に救援のため百俵の米が贈られました。この米を食べてしまえば直ぐに無くなるところ、当時の指導者は、この百俵を将来の人づくりのための学校設立資金に使い、後に多くの優秀な人材を輩出し藩政の再興を図ることに成功しました。目先の利益にとらわれることなく将来を見据える「米百俵の精神」が、これからのむつ市にも必要であろうと感じています。
 子どもたちこそむつ市の未来を切り開く。現在、むつ市教育大綱の策定を進めております。私は、平成28年度をむつ市の『教育再生元年』と位置付け、むつ市教育大綱の策定を嚆矢として、特に子どもたちの教育について改革してまいりたいと考えています。
 「ない」を「ある」に変え、世界に開かれたむつ市へのチャレンジは容易ではありません。短期的には諸課題への対応、中長期的には人材育成。すぐには解決できない問題も多く、全ての施策は議員の皆様及び市民の皆様の御協力なくして達成はできません。
 「むつ市には何もない」、もしそうならば創り出せばいい。埋もれているものは掘り出して磨き上げればいい。少なくとも我々の地域にはそのポテンシャルはある。
 そうであるが故に、私はチャレンジする意義があると考えています。
 議員の皆様及び市民の皆様には、なお一層の御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げ、私の所信の一端とさせていただきます。 

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